【ふりぃ助産院】助産師たにしげです。
今回のブログは、たにしげの別の活動である【サロン ふりぃ】に投稿した内容を一部変更して掲載しています。
この週末にSNS上でにわかにわき上がった騒ぎをご存知でしょうか?
"ある"大手メーカーの販売しているお茶に、"ある"穀物が使われていて、その穀物に含まれる"ある"成分が、
子宮収縮を促す作用をもつことと、
妊婦への投与が禁忌とされているというか、安全性が保障されていないので、
妊婦は飲んではいけない!
という情報が拡散されたことです。
"ある"の連続で、読みにくいとは思いますが、
名称を出すことでの誤解を拡散したくないので、
あえて、この形をとっています(>_<)
SNS上の医師(と思われる方々)の否定や、メーカーが公式に否定したことにより、収束されそうな気配がありますが、
一度、ネットで拡散された場合、その事象だけが残り続けることは、よくあり、
「赤ちゃんのために、よりよいことを!」と願う妊娠期や子育て中の女性が、余計な心配"、心労を背負わせることになるので、
今後の影響が心配でもあります。
でも、SNSが発達することで、間違った情報の修正がされず
まことしやかに、残り続け、それに影響される人が増えることが減ったとも言えます。
さて、今回の「飲んではいけない」という投稿者になかったのは何なのか
"量"の概念
です。
この世に存在する物質で、その物質による量の差はあれど、
大量摂取すれば、すべて、有害事象がおこります。
熱中症予防に必要とされている"水"や"塩"ですら、大量に摂取すれば
死んでしまったり、殺すことですら可能です。
"ある"お茶の中に"ある"穀物はどれだけ含まれているのか
"ある"穀物の中に、"ある"成分はどれだけ含まれているのか
おそらく"ある"成分で有害事象を引き起こすほど、
"ある"お茶を飲んだとしたら、
別の理由で、有害事象が出る可能性が高いですね。
もちろん、「避けられるものは避けたい」という気持ちを否定するわけではありません。
その気持ちがあると言うことは、もうすでに赤ちゃんを受け入れ、
"ママ"になっているのねと、助産師としてはうれしくも思います(^_^)
ですが、その避けようとする行動が、苦労や苦痛を伴う場合は、
かかりつけ病院の医師や助産師に相談してください。
それは、赤ちゃんとママを守るために、
苦労や苦痛を伴ってでも、実行してほしい行動なのか、 そうでないのか、説明してもらえます。
そして、そうであるならば、その苦労や苦痛を少しでも楽にする方法を
一緒に教えてもらったり、考えてもらえます。
もちろん、私も、一緒に調べて、お話を聞いて、考えます。
これは、妊娠期だけでなく、産後、授乳期についても同じです。
ひとりで、がんばらないでくださいね。